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音楽屋ルード館

音楽屋ルードによる、CDレビューや音楽のお話

Plans / Death Cab For Cutie

  1. 2013/04/16(火) 03:29:14_
  2. CDレビュー
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PlansPlans
(2005/09/05)
Death Cab For Cutie

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アメリカのロックバンド「Death Cab For Cutie」のメジャー移籍第一弾のアルバム。作品自体は,2005年の作品で、そのあとにも続く作品をコンスタンツにリリースしています。しかし、やはり名盤と呼ぶにふさわしいのは、この作品ではないでしょうか。

全体のバランスがとても良く、またジャケットの美しさも名盤であるか否かの分かれ目になると感じている私の視点では、やはりこの作品が別格であります。往年の名盤を彷彿とさせる入念なアレンジや歌声のアンニュイな雰囲気。

名盤の名盤たる所以は,何よりもそのアーティスト自身のキャリアの心許なさから来る果敢なさや危うさにもあるように思うのです。これが少しあとの作品になって来ると、どことなく安定感が漂うようになり、もうそのアンニュイな雰囲気は消えてしまうのですね。

アメリカのロックといいながらも、その雰囲気は、KEANEやTRAVISのような叙情派英国ロックの系譜を漂わせています。そこに来て、Coldplayなどを引き合いに出すには、やはり物憂げな果敢なさが、イメージとは離れてしまうかなという印象です。

音の一つ一つを丁寧に選びながら、練り込まれているような宅録ムードの世界観は、また例えるならばRadioheadの音楽にも通づる構成力の妙があります。そして、今までの名盤と異なる点として、どことなく若者の憂さを晴らすための音楽というよりは、大人の魅力に包まれたアダルトな雰囲気が、ロックに疲れた大人の心にもすっと入り込んで来るような、往年のロックファンを和ませるような質感を感じられるところがあります。
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テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽


WAR / U2

  1. 2013/01/22(火) 22:20:44_
  2. CDレビュー
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WarWar
(1990/06/01)
U2

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この作品「WAR」は、アイルランド出身のロックバンド「U2」による3rdアルバムです。この作品で、戦争や社会問題に向き合う真摯なメッセージを携えて、現在まで続くバンドの社会派な側面を強く印象付けることになりました。

私がまだ10歳の頃の作品ですから、リアルタイムでは聴いておりません。その後、発売から四年後の1994年に、日本のロックバンド「LUNA SEA」のメンバーがお気に入りのCDとして名前を挙げていたことから、聴くきっかけとなりました。

当時は、ポピュラーな音楽性の「Like A Song...」が最も聴きやすかったことを記憶しています。

そして、1998年の3月に来日公演をおこなった際には、日本公演でだけ、このアルバムから「Sunday Bloody Sunday」と「New Year's Day」を演奏してくれました。当時の私は、この二曲が特にお気に入りであったことから、とても嬉しかったものです。

また加えて、時の流れと言いますか、思春期の影響力というものは。恐ろしいもので、私にとって、社会的な活動に対する関心を高める要因となったのも、実はこのU2が発端であります。

同様の活動を行うファッションブランド「キャサリン・ハムネット」にも共感をする要因にもなっているかも分かりません。

今でもこのCDのイントロを聴くならば、もの思う気持ちを感じずに居られません。

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MISOGI EP / Grapevine

  1. 2012/12/19(水) 23:05:24_
  2. CDレビュー
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MISOGI EP(通常盤)MISOGI EP(通常盤)
(2012/02/15)
GRAPEVINE

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90年代終り、戦慄的にデビューし、その後は淡々と、地味ながらも誠実な活動を続けるJ-Rockシーンの草分け「Grapevine」の最新作。この作品でも、その誠実な音楽との距離感は相変わらずで、特に今回も言葉には重みがあります。

そして、彼らの良いところでもあり、この作品にも聴きやすいナンバー「RAKUEN」が含まれています。彼らの作品には、必ず耳馴染みの良いナンバーが含まれており、玄人趣味で複雑な音楽性にいつもポピュラリティを保ってくれています。

彼らは、デビュー当時「ミスチル」の再来と言われておりました。しかしながらも、誤解を恐れずに言うならば、この言葉の語弊がシーンやまた当人たちにも良い影響をは与えなかったように思います。私個人の感覚では、ミスチルに通ずるイメージは微塵も持てませんでした。

Mr.Childrenというバンドは、日々の生活や感情を丁寧に描きながらも、その先にいつも光を見出しているバンドだと、私は捉えています。それに対して、Grapevineは、光の見えない日常や生活を描きながらも、その暗闇自体を肯定しているスタンスのように感じられます。光が見えない、そのこと自体を丸ごと肯定して、そして淡々と過ごすことをしあわせとして描き続けているように受け取っております。

そうした観点からも、二つのバンドの描いている世界観は、まるで重なることはありませんでした。また、やさしさというキーワードをここで敢えて挟ませて頂きますと、冷たい風もいいじゃない、変にやさしくせんでも、冷たいならそれで、それがいいんじゃないかな、という温度感、そんな温度感が実は当時の時代の風に、うまくフィットして私たちにも馴染みが良かったのではないかなぁと、私は思っています。

そして、今回の作品ですが、そういったバンドのスタンスを継続しながら、「RAKUEN」という、まさにGrapevineそのもののような作品で、幕を飾っていることに、とても嬉しさを感じております。

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Tierra / L'Arc~en~Ciel

  1. 2012/12/02(日) 01:17:02_
  2. CDレビュー
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TierraTierra
(1994/07/14)
L’Arc~en~Ciel

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音楽に微々僅かでも関心がある日本人なら、確実に名前くらい知っているであろうバンドL'Arc~en~Cielのメジャーデビュー盤です。ただこの作品を聴いたことあるのは、どちらかというとバンドのファンに限られているのではないでしょうか。

ご存知の通りこのバンドは、90年代後半が人気の絶頂であり、それからもある程度の人気を保ちながら、特にVo.のhyde氏のルックスを中心に語られています。類い稀なる端正な顔立ちは、音楽以上に引き付ける才能となって居りますが、歌唱力に関しては、人気絶頂の頃のhyde氏のメンタル面の不調により、あまり良好な印象が無いのも事実です。実際、歌番組などでも、ピッチが不安定になることも多いのは承知の通りでしょう。しかしながらも、15周年を迎え、更に20周年を迎えた辺りからは、その歌唱力は、日本人歌手の中でも指折りの表現力を身に付け、そして、最新作では、その音楽性に至っても、世界に通じるレベルを獲得して居ります。余談ではございますが。

L'Arc~en~Cielは嫌いじゃないけれど、hydeの歌い方はちょっとなぁ。そんな方に私は、あえてこのデビュー盤をオススメしたいと思います。hyde氏の歌声の安定感や綿密に構築されたアレンジの精度。特に歌い方もこの頃は、過度にナルシスティックな印象は無く、男性的なテノールを響かせるようなクラシカルな発声をしています。その歌声だけでも、聴く価値は充分にあると言えるでしょう。個人的な私見を述べさせてもらえれば、私はこの頃のhyde氏の歌声に最も好感を持って居ります。この頃、女性的な要素は全くなく、極めて男性的な、元来備わっている低音の穏やかな魅力に包まれています。

音楽性に於いても、プログレに傾倒していたDr.のsakura氏の緻密な演奏の影響も有り、全体のバランスが非常に繊細で、現在のバンドには無い、空間系オルタナ寄りのクラシカルなサウンドとなっています。作品としても、一瞬たりとも捨て演奏は無く、日本に於ける音楽作品としても、非常に完成度の高い、充実した仕上がりを感じます。また2012年の作品と言われても、通用するだけの普遍性を持つ、時代の流行り廃りには全く見向きもしない類いの芸術音楽です。この作品が芸術作品であることは、hyde氏も最近になって認めていました。現在は、仕事としてクオリティの高い作品を作り続けているバンドですし、この時代の、純粋な芸術性は、やはりマイノリティな音楽ではありますが、現在のL'Arc~en~Cielのポピュラー性に抵抗を感じる人ほど、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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Sketches For My Sweetheart The Drunk / Jeff Buckley

  1. 2012/12/02(日) 00:55:20_
  2. CDレビュー
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素描素描
(1998/05/13)
ジェフ・バックリィ

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1997年、レコーディングの最中に起きた突然死。それは、あまりにも唐突で、その若さ故にも、輝きは尚も増して来ました。そのときレコーディングをしていたのが、今作品です。様々な意向はありながらも、現行の形で、未完成ながらも発売されました。日本語タイトル「素描」と名の付いた今作は、あまりもざらついた質感でありながらも、生々しい声を伝えるに十分な魅力で溢れています。完成された前作よりも、それは生きる力に満たされているとさえ思えて来ます。

この作品には、遺作と言う異名が付いて回ります。それは、尚も必然ではあるのですが、そうゆう想いを抜きにしても、これだけの美しい作品を作れるミュージシャンと言うのは、当時も今も、そして歴史を紐解いてみても、それほど多くはないと言うことが、ある程度の音楽を聴いて来た人なら、一聴して分かるのではないでしょうか。

アレンジが未完成で、音のまとまりが分散的になっているが故に、その声はまるで、Jeff Buckleyと言うその人が今ここにいる証のように、美しく響いて来るのです。ジェフの声は、時として「天使の歌声」と例えられているようです。それは、命を落としたことが後押しするかのように、命をかけて歌声を響かせているかのように、十年以上経った今でも、微塵も色褪せない輝きを放っています。

まだ彼の歌声を聴いたことのない人は、その声をすぐにでも誰かに伝えたくなる、そんな体験をすることになるかもしれません。美しい音楽と言うのは、理論や理屈ではなく、そこにその音楽が流れていると言う事実、その事実一点にのみ、大きな価値を生み出すのかもしれません。また明日から、生きて行こう。生きるって悪くない、そう思わせてくれる光の歌声を、きっと響かせてくれることでしょう。

テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽



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